くさつ元気ルポ
葉山川を愛する仲間たち
仲間と一緒に環境活動 草津塾
「草津塾って進学塾?」 いえいえ、私たちの身の周りの環境を学び考え、仲間と一緒に活動している大人の塾。ポイントは楽しみながらすること。
この草津塾が1年間の活動をまとめ、報告する会が草津市立まちづくりセンターでありました。
報告会の中に葉山川での美化活動報告がありました。葉山川は遊歩道を備え、川を眺めながら散歩やサイクリングを楽しむことができます。川だけでなく三上山から昇る朝日、比叡山の向こうに沈む夕日、四季それぞれの風景を楽しめる草津の絶景スポットのひとつでもあります。
草津塾では多くの人に、この風景を観てもらいたい、守りたいとゴミ拾いを始めました。月1回、草津塾メンバーと一般参加の方含めて10人位で、めだか池を中心に上下流約1km位を歩きます。川沿いにはペットボトル・ジュースの缶・レジ袋など色々なゴミが落ちています。それだけじゃない。堤防を下りるとバッテリー・自転車・冷蔵庫など信じられないゴミまで草むらに捨てられている始末。こうして毎回、軽トラック約1杯分のゴミをクリーンセンターに運びます。大雨の後や生活廃水が流れ込む付近は特に量が多いとか。「ゴミをひたすら拾う活動を長く続けていると、捨てる人も少なくなった。私たちの姿を見て散歩中の人も拾ってくれるようになり、活動を始めたころに比べると遊歩道は格段にきれいになってきました」とメンバーの原島さん。葉山川をはじめ身近な自然のすばらしさを子どもたちに伝えようと生き物調査をしたり、菜の花を育て菜種から油搾り、キャンドルつくりなどの環境学習を小学校で行うことも大切な活動です。
「草津塾の活動の始まりは1998年にまでさかのぼります。仲間と一緒に環境活動を通じて出会いと交流を深めていくことが楽しくて今も活動が続いています」と代表の田中さんは話します。
『ゴミを捨てるな!』の看板をいくら立ててもゴミが減らない現実。大人たちのこうした地道な努力が周りの人々や子どもたちに伝わり、行動となって美しいまちや川になっていくことを願わずにいられませんね。