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まちサポくさつ (公財)草津市コミュニティ事業団

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草津ブルー

2014年8月23日

8月23日(土)13:30~

夏も終わりを告げようとしていますが、まだまだ暑い日が続いています。
そんな中、ひとまちキラリ採択団体「湖南農業高校あおばなで染める会」のみなさんが、一般のみなさんを対象に「あおばな染め」の実習をおこないました。
受講生は、草津市生涯学習課が主催する「淡海生涯カレッジ」草津校で環境を学ぶ20名のみなさん。

始めは教頭の井上先生から、青花の歴史や現状などの講義を受け、受講生のみなさんはメモを取りながら熱心に聞き入っていました。


この講座では「あおばなで染める会」のメンバーから、先生2名と2年生の生徒さんが10名ほど、夏休みのさなかではありますがボランティアで実習の準備や受講生の補助、後片付けなどのお手伝いをしてくださいました。


深い青色の青花染液に下処理を施したシルクの布を浸し湯せんすること約20分。シルクは鮮やかな赤紫色に変わりました。

「わたしの青くないけど大丈夫?」
「次の作業できれいな青色になりますから、これで大丈夫ですよ。」
受講生と「染める会」の学生さんとの会話です。
担当の先生や学生さんが作業の進捗具合のチェックや、アドバイスをしてくれたおかげで、作業はスムーズに進みます。


最後に酢酸アルミを使った媒染作業を行うと、アラ不思議!赤紫色だったシルクがあっという間にきれいな青色(草津ブルーと命名)に変化しました。
ここまで約2時間。草津ブルーの素敵なストールが無事完成しました。


草津市の花である「青花」の栽培農家は現在市内に3軒しか残っていません。湖南農業高校では、青花の歴史を絶やさず未来へ残すため、栽培技術の継承や青花製品の普及開発に力を入れており、特に、この「あおばな染め」ともう一つ「あおばなシロップ」についての研究を重ね、地域の催しやイベントなどで販売や周知活動も行っています。事業団もその一端を担いたく、わずかではありますが助成金という形で応援しています。

「水溶性なので染物には向かない!という長年の常識のもと、誰もやろうと思わなかったあおばな染め。ほんの少し工夫することで、こんなに素晴らしい青色に染めることができます。」とは井上先生。

今後「あおばなで染める会」の活動はどんどん広がっていくことでしょう。もし機会があれば、講座に参加したり、青花染めの製品を手に取っていただきたいと思います。そして、青花をとおしてふるさと草津の良さをもう一度見直すきっかけにしていただければと思います。


ちなみに友禅染めの下絵に青花紙を使っていることは有名ですが、国指定伝統的工芸品にも指定されている石川県金沢市の加賀友禅は、「青花で下絵を描くこと」が指定の条件となっているそうです。だから青花がなくなったらタイヘン!

湖南農業「あおばなで染める会」さんの今後に目が離せません!


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