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まちサポくさつ (公財)草津市コミュニティ事業団

団体インタビュー

ママパスポートくさつ ママがつくるママのための情報誌

まちのコミュニティハブ ツナグ

子育て中だからこそ知りたい

ママパス冊子  どんなカバンにもピッタリなコンパクトサイズ。思わず手に取りたくなるカワイイ表紙。ページをめくると写真をふんだんに使った洗練されたデザイン。うん、見やすい。持っているだけで楽しくなる情報誌です。

内容も充実です。子どもの検診やママ向けイベントはカレンダーで。親子の会話が弾みそうなマメ知識におやつレシピ。習い事特集や子どもと楽しめるおススメのスポットの紹介。
夫婦やママ友と行きたい素敵なお店に、復職に向けての準備。もちろん、子どもの体の話や医院なども忘れません。子育て中の今だからこそ欲しい情報がまんべんなくコンパクトに紹介されています。そしてなにより、オシャレ。

 地域子育てサポート&ガイドブック「ママパスポート」(ママパス)は守山を皮切りに、大津・彦根など関西の7地域で発行されています。ここ草津でも2019年10月に創刊。3か月ごとに約2000部発行されています。
「ママパス」の特徴はなんといっても企画編集から取材までを地元のママたちがしていること。つまりママが欲しい情報をママ自身がお届けしているわけですね。

ママパス誕生の思い

則武さん  この「ママパスくさつ」は市内に住む子育て中のママ、井戸田さん、則武さん、齋藤さんの3人が発起人となり、「まちのコミュニティハブ ツナグ」として編集発行しています。取材中も実に息のあった3人、さぞや元から仲の良いママ友かと思いきや、「創刊の7カ月前まで共通の友だちを通じて同じLINEグループに入っていた程度」というから驚きです。3人ともやりたいことが同じと直感的に感じたとか。まさにママパス創刊への思いがつないだ縁というところでしょうか。

 草津での発行を最初に提案した則武さんは小学生2児のママです。「上の子がまだ赤ちゃんのころ、子育てのしんどさを感じていました。結婚を機に草津に来ましたが、産休まで県外で働いていたので、地元に知り合いはいませんでした。市内には子育てサークルやお店のイベントもたくさんあったと思うけど、探す気すら起きませんでした。
でも今は子育て中に色んなことを共感し合える人が地域にいてくれることで、楽しく安心して過ごしています。どこでも積極的に参加できるママもいれば、そんな場にも行かない、行けないママだっている。守山のママパスを知り、草津にもこんな冊子があれば、当時の私のように消極的になりがちなママにも身近な情報がそっと届いて、早いうちに地域でのつながりを持つことができるのでは、と思ったんです」

40人のママたち

齋藤さん  とはいうものの、本誌でも感じるのは情報誌づくりの大変さ。企画や情報収集、取材・起稿や編集、校正とたくさんの工程があります。冊子づくりは初めてという3人のこと、さぞや大変だったのでは。

 「基本的な作り方は先輩である守山のママパスから教わりました。テーマなどの大枠や基本構成は3人で考えますが、情報自体は情報局に集まった40人のママたちが教えてくれます。『習い事特集が1本足りな~い』ってLINEで流すと様々な情報をくれます。校正もLINEで流すと『私、時間あるから見ますよ』っていう人や、完成した冊子の配布を手伝ってくれる人も。最近、ママパスを見て育休中だったデザイナーさんから連絡を受け、デザイン・レイアウトをお任せしています」と齋藤さん。
多くのママたちができることで手伝い、一緒に自分たちが欲しい情報誌をつくっているのですね。なんとも強い味方です。

ママ目線のフィルター

井戸田さん  情報局のママたちともLINEでつながっている様子。そう、今やネット・SNSが主流の時代です。あえて冊子にこだわるのはなぜ?

 井戸田さんが答えます。
「もちろんネットやSNSとも連動していますが、冊子は手元さえにあれば、見たいときに見られるというのが大きいですね。子育てに行き詰まるとネットで検索するという人も多いですが、欲しい情報に到達しないことも結構あります。
そればかりか、欲しくなかった情報まで入ってきて、逆に落ち込むことさえあります。私もそうでした。ネットって便利だけど山のような情報の中から、身辺で必要な情報を選ぶのは結構難しい。

 ママパスは、私たちママ目線のフィルターを通して、欲しい情報や、身近な地域情報を届けています。読者ママには、安心して自分のペースでその情報を受け取って欲しいですね」

ママパス手にまちとつながる

 子育て中は困ったり落ち込んだり、泣きたい気分になることもしばしば。ママの気持ちに共感したり、相談できる人や場所が草津にたくさんあることをママパスは教えてくれます。
ママもパパも、おじいちゃんもおばあちゃんも、ぜひママパスを手に出かけてみてください。きっと優しいまちの姿に出会えること請け合いです。
…だって、ママ自身がすでに確認しているのですから。



コミュニティくさつ127号 2021.3月
「“まち”とつながる。私の場合。」より

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