団体インタビュー
さぁ、ごはんにしましょ
ごはんにしましょ
人とつながる安心を
自分にできること
ゆる~くボランティア
いつも、笑い声の絶えない調理室ですが、抜群のチームワークで、あれよあれよと盛り付けられていく手際の良さには驚かされます。
「地元の各種団体や料理上手な人、ボランティアを名乗り出てくれた人など男女21人で運営しています。買い出しや食後のコーヒーはセンターの職員さんがカバーしてくれて、みんなで運営しています」
メンバー自身も楽しんでいる姿が印象的です。「それはたぶん、ゆる~いルールにしてるから、ですかね。4班に分けての活動なんで、当番が回ってくるのは4回に1度。メニューも調理の手順もその班にお任せ。家庭に帰ればみんなプロなんで、自分流でいいんです。欠席や遅れる知らせだっていりません。『やらなくちゃ、行かなくちゃ』なんて思うとしんどいでしょ。メンバーや参加者とワイワイしながら、楽しいと思えなきゃ長続きしないものね」
あくまで “地域のために” という自発性を大切にするのが“ママの手”流です。
倉庫いっぱいの米
あなたに会いたい
そんな金川さんには忘れられないできごとがあります。
「地域で独り暮らしの高齢者が亡くなり、しばらくして発見されたことがありました。枕元に私の名刺が置いてあったそうです。それは民生委員をしていたころに『何かあれば連絡してね』と私が渡したものでした。ショックでした。ここに来たくても来れない高齢者もいる。それなら、こちらから訪ねよう。体調が悪そうなら私たちが専門機関につなごうと考えました」
ここ老上西学区では約14軒に1軒が独り暮らしの高齢者※なのです。
こうして、この4月から学区の85歳以上の独居高齢者を中心にお弁当を届ける活動、名づけて「あなたに愛隊弁当」が始まりました。月に1回、筍ご飯や栗ご飯など季節のご飯を持って訪問。受け渡しの折にお話しする見守り活動です。「少し顔なじみになれたらカフェにも来てもらえるかな」
愛隊弁当にはそんな思いも込めました。さぁ、ごはんにしましょ。
そうそう、「ママの手」の名前の由来を忘れるとこでした。「お母さんの手ってあったかいでしょ。不安な時、ツラい時、痛い時…。お母さんが背中をさすってくれるだけで、ふっと楽になるように、私たちも地域の皆さんがしんどい時にそっと身体をさすれる存在になれたらいいなと思ってね」
金川さんは今、登校できずに苦しむ子どもとそのママたちにも寄り添えないかと模索しています。ここに来れば気楽でいられるという場所になれないか。
老上西のママさんたちは、今日もそのあったかい手で、まちのみんなを包むのです。
コミュニティくさつ139号 2024.3月
My home town story 老上西より