団体インタビュー
みんなで食卓を囲む そんな当たり前のことが難しい時代だから
小規模多機能型居宅介護事業所 心
お口の体操 あいうえお
ひとくちおにぎり
食事に会話を
いよいよ食事。3つの大きなテーブルにこの日は 人の高齢者が座りました。その間あいだにスタッフも入り、みんなで一緒に食事をします。心地よい音楽も流れながら大きな家族の食事風景です。池田さんは言います。「スタッフも高齢者もみんなで食事をしようと始めました。会話のある楽しい食事の雰囲気を作りたかったんです。一緒に食べることで高齢者の食べている様子やスピードもわかるし、誤嚥しないか見ることもできます。好き嫌いがあっても会話しながらなら食べてくださるときもありますしね。何よりもスタッフが周りでバタバタすると利用者も落ち着かないでしょ」だから片付けもみんなが食事を終えてから。食後はスタッフも一緒にコーヒータイムです。どこまでも家庭的な雰囲気が貫かれます。
ごちそうなんてね
その人の意思とペースで
池田さんにもう少し聞きました。「皆さんここでの食事を楽しみにされているので、食事の中で季節感を出すことも心がけています。みんなでイチゴ大福やお好み焼きをつくったり、お鍋を囲むこともあるんですよ。クリスマス会や敬老会のときは地域の方も招いて一緒に食事をします。またお誕生日には本人から食べたいものを聞いています。寿司が好きな人が多いですね。みんなでケーキを食べることもあります。本人の意思を尊重し、その人のペースに合わせることを大切にしています。食事もしたいときにとる。食べたくない人に無理強いはしないし、眠くなったら横になってもらう。また『もうこの歳だから食べたい物を食べたいようにしてもらえますか』と話されるご家族もいます。よほど重い病でない限り、できるだけ本人が望む味の濃さにして納得する、楽しめる食事をとってもらうようにしています。」