薮内さんが鈴木さんと出会ったのは地元小学校の環境学習。ホタルのことをとても熱く語る鈴木さんと話をしているうちに、よくホタルが飛び交っていた浅池の昔の情景を思い出しました。そして「またホタルが飛ぶようになればいいな」と。
今から40年前、「もこり池」と呼ばれていた浅池は、夏にはホタルが飛び交う清らかな湧水が出る池で、地域では生活の水として使っていました。やがて琵琶湖揚水が始まり水道が普及します。役目を終え人が入らなくなった池は草ぼうぼう、イバラが茂り、地元の人からも池があることさえ忘れられていました。
そんな薮内さんの話を聞いた鈴木さんから「浅池にホタルを飛ばそう」と提案。その気持ちに押されて一緒に浅池の整備活動を始めました。藪のようになった池の周辺には不法投棄のゴミで一杯。本当に一歩一歩の作業です。「今に見てろ」という気持ちを支えに再びホタルが飛ぶ水辺づくりに取組みます。
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