団体インタビュー
イマドキのマンション事情
(株)くさつビル 中島哲男さん・吉浩さん
この20~30年で
便利さも一長一短
駅前は賃貸も分譲もどちらも多いです。賃貸は転勤が多い人や若いファミリー層が一軒家を建てるまでの家として借りる人が多いようです。分譲マンションを購入する人の中には、老後の住まいとして購入しておき、それまでは他の人に貸している人もいます。駅近はデパートやスーパーもあって生活も便利。重い荷物に難儀する高齢者にも人気です。また、コンシェルジュなどがいるマンションでは、そこに暮らす高齢者の話し相手にもなっているということを聞いたこともあります。
駅近だと車は必要なさそうなものですが、実はファミリー世代の通勤先は車でないと行きにくいところも多く、マイカーや営業車での通勤が朝夕の駅前渋滞の一因にもなっているみたいです。
そこに暮らす理由
いかに“見守る”のか
最近、マンションやアパートで難しいのは、老老介護や孤独死など社会問題にもなってきている二人暮らし、独り暮らしといった高齢者世帯の見守りです。プライバシーの問題など、越えなければならない壁はありますが、オーナーさんや私たち管理会社も建物の管理だけでなく、いかに住民さんを見守っていくか、みんながそれぞれの立場で考えるべき時代にきたと思っています。
セキュリティ会社との連携で、人が動いていれば感知せず、逆に動きがなければセキュリティ会社に連絡が入るシステムなんかもあります。でも、まずは住民さんとのコミュニケーション、そして地元の町内会や民生委員さん、ボランティア、行政や病院などの関係機関と連携を密に取る必要性をひしひしと感じています。
高齢社会を迎え、これからのマンション・アパート住まいがどのような暮らしぶりになっていくべきなのか、オーナーさんも、私たち管理会社も考えなくてはいけないと思っています。