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若い人たち、なんとも頼もしいかぎりです。「住民が高齢化して、まちの行事が続けられなくなった」という声も耳にします。まつりや運動会、もちつき、地域の掃除…、まちの行事って意外と力仕事や体力が必要、高齢になるとキツいものもあります。縁あって同じところに住む者同士のせっかくの交流行事を続けたくても続けられない。なんとも悩ましいものです。
そこで少し見方を変えてみるのも良いかも知れません。たとえば高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)が60%のまちなら、残る4割は65歳未満の人となります。もし、まちの行事に若い住民の参加が少ないのであれば、何かしらの「参加しない理由」があるはずです。単純に「無関心」や「時間がない」だけで片づけてしまってはもったいない。人によっては「時間帯や曜日が合わない」「知り合いがいない」「拘束時間が長い」「性格が人見知り」「不得意や苦手」「そもそも知らない、声がかかっていない」など前向きだけど結果的に参加できない理由もあります。ここに工夫のしようがありそうです。
たとえば役員さんが苦労している仕事や作業をすべて洗い出し、細かく役割をつくるのはどうでしょう。いわゆる棚卸しです。運動会なら、「準備や後片付けの手伝い」「カメラ・ビデオ係」「放送係」など部分的な役割なら手伝ってくれる人がいるかもしれません。好きな人や得意な人もいるでしょう。これをきっかけに、まちのことに関心をもってもらえたらラッキーというものです。
大切にしてきた行事や催しも、一度止めてしまえば再開するのはそれ以上に大変。むしろ今の行事のやり方を見直すチャンスと前向きに捉えてみるのも良いかもしれません。
これってやっぱり、みんなの問題。 |
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